Nike Hyperdunk 2016 FK(Flyknit) Performance Review

1月 5, 2017
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  • テストカラー:Oreo(843390-010)
  • 主な機能:Flyknit, Flywire, Full-length Zoom Air Unit, Phylon Midsole, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Paul George, Kentavious Caldwell-Pope, Aaron Gordon, Bradley Beal, John Wall
  • 価格:¥27,000(国内)・$200(海外)

Introduction

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今回は"Hyperdunk 2016 FK(Flyknit)"のパフォーマンス・レビューです。

先にレビューした「レギュラーバージョン」"Hyperdunk 2016"は歴代最高スコアを叩き出しました。

その「レギュラーバージョン」よりも国内では約9000円、海外では60ドル高価な今作「フライニットバージョン」

価格が大幅に上がった分、よりハイパフォーマンスを期待したいところ。

…ですがレギュラーバージョンの完成度が相当に高かったので、「良くて同程度のパフォーマンスだろう」と言うのが正直な予想です。

実際の機能はどうなのか?細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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レギュラーバージョンと同じ「ブレード・パターン」と呼ばれるアウトソール。

ラバーはミルキーなトランスルーセント。

ラバーの粘性は高く、ブレードの毛足も長くソフトです。

レギュラーバージョンのソリッド・ラバー同様に、素晴らしくグリップします。

ソリッドに比べると、若干ホコリを吸着しやすいですが、軽く拭いてやればパフォーマンスは維持されます。

滑り方もズズッと少しズレる程度で、大きく滑ることはありませんでした。

安定したトラクションと言えるでしょう。

CUSHIONING - 10 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

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ファイロン・ミッドソールとフルレングス・ズームエアのセットアップ。

ファイロンはレギュラーバージョン同様に、若干弾力性ある質感。

フルレングスズームと繰り抜かれたアウトソールは、着地・接地の衝撃はほぼ吸収してくれ、足裏への負荷は最小限。

加えて、インソールはレギュラーバージョンよりも厚くなっていて、さらに吸収性はアップ。

最高クラスと言って良いでしょう。


フルレングスズームの入ったソールは、変形からは高速で復元します。

ただし、ミッドフットの変形の仕方が、レギュラーバージョンの方が足裏の動きと一致しているように感じました。

またトラクションが若干ホコリに弱いため、母指球部分のブレード・パターンの推進力もレギュラーバージョンには及びません。

とは言えレギュラーバージョンがメーターを振り切るほど素晴らしい反発性だったので、今作も相当に優秀なレベル。

不満を感じる事は無いでしょう。

COURT FEEL - 8 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

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レギュラーバージョンに比べ、インソールが厚くなっている事と、トラクションが少し劣るため、マイナス1ポイント。

ソール自体の面積は広く、安定性は十分。

厚みのあるクッションのバッシュとしては優秀なレベルの接地感は維持されているでしょう。

FIT/LOCKDOWN - 9 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

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アッパーはほぼフルフライニット。

つま先にはキャップ状の補強パーツが入り、ヒールカウンターは内と外両方に設置されています。

フライワイヤーと繋がったシューレースはくるぶし辺りまでで、実質ローカットの構造。

それより上はソックス状のフライニットのみ。

この部分は伸ばしたままでも、ロールダウンしてプレーしても、機能面に違いはありません。


最近のバッシュは、殊足入れが難しいモデルが多く、今作もその形状を見た時から不安に思っていました。

実際にトライしてみると、意外にもとても簡単。

スポンッとスムーズに足が入ります。

ソックス状の部分は伸縮性十分で、履き口の成型もちょうど良い広さ。

ヒールカウンターの収まりも良好です。


中足部は足にピタリとフィットする少しタイトな成型。

この部分はフルフライニットなので、足当たりはナチュラル。

ただし、トゥーキャップを追加したつま先は中の空間が長く、高さも余る感覚。

このフライニットバージョンは幅広ラストのEPバージョンは存在せず、すべて通常ラスト

にも関わらず、EPバージョン並みのゆとりがあります。


ハーフサイズダウンしても、長さと高さの両方はピタリと合いそうにない成型。

そのため十分なフィット感・ロックダウンを得るには、シューレースをタイトに締める必要があります。

締めると、つま先のゆとりもそこまで気にならなくなり、全力でプレーしてもほぼ違和感なし。

フライニットと補強パーツのバランス・使い方はこれで適切かと。

あとはその成型がもう少し良ければパーフェクトスコアでした。

※サイズ選びについて※

つま先の空間に高さがあり、全体に長めの構造。

基本ハーフサイズダウンで良いと思います。

シューレース部分はタイトな成型なので、特に甲高のプレイヤーは要試着かと思います。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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マイナスポイントは、シューレースの当たりが厳しくなる可能性のある中足部。

それからインソールが厚いため、シューズ内で足の位置は若干高め。

体調が良くない日は、この高さに違和感がありました。

通常時であれば、ほとんど気にならないので、影響としては限定的だと思われます。


シューレースはローカットの高さまでですが、ソールの安定性は良く、ソックス状のフライニットとヒールカウンターもしっかり横ブレを抑えてくれます。

フルレングスズームの入ったソールは捻れも起きません。

トータルでは十分なサポート性は確保されているかと。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

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厚いクッションとしては反応速度は速く、ソールの重心移動はスムーズ。

レギュラーバージョンの反応の鋭さに比べると、さすがに少し劣りますが。

これはホコリに若干弱くなったトラクションと、クッションの厚さが増したことが要因でしょう。

トラクションは仕方ないですが、クッションは薄いインソールに交換することで調節できます。

実際、交換して大幅に動きやすくなったのでオススメです。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

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ソールのブレードパターンは前後方向に強い仕様は、レギュラーバージョンと同様。

トラクションは少し弱くなっていますが、それでも十分な加速感があります。


フルレングスエアの変形からの復元も速いですが、足裏の変形と完全に一致していない感覚。

ソールに剛性を求めないプレイヤーは、特に土踏まず部分にストレスを感じるかもしれません。

それ以外は基本的に前後方向への重心移動はスムーズ且つ高速。

ほぼ満点のパフォーマンスです。

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

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トゥーキャップとヒールカウンター周りはあまり通気しません。

中足部とソックス状の部分のアッパーはフライニットのみで構成され、この部分の通気性は申し分なし。

平均以上の通気性は確保されているように感じます。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

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耐久性で気になる箇所は、やはり中足部のシューレース周り。

トゥーボックスに余裕が出来るので、十分なフィット感を得るためにはシューレースをタイトに締める必要があります。

中足部は補強パーツの無いフライニットのみなので、タイトに締めようとして、勢いよく引っ張り過ぎると、ダメージが来そうです。

シューレースはフライニットの生地自体を通っている構造で、生地との摩擦はかなり強いので尚更です。

シューズ全体は大きく変形しないため、それ以外の箇所は通常の使用では問題ないでしょう。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

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約380g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

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さすがにレギュラーバージョンの"Hyperdunk 2016"には及びませんでしたが、それでもなかなかのハイパフォーマンス。

フライニットをベースに、トゥーキャップやヒールカウンターなど補強パーツがバランス良く組み合わされています。

惜しいのはトゥーキャップの成型とトラクションだけ。


そのままでも試合用の勝負靴として使えるレベルですが、レギュラーバージョンより厚くなったインソールは交換を考えても良いかもしれません。

フルレングスズームのソールだけでクッションは十分で、これにインソールの厚さも加えると、レスポンスが若干遅い感覚。

薄いインソールに交換で、クッション性と接地感・レスポンスのバランスが良くなり、かなり動きやすくなりました。

体重のあるプレイヤーやビッグマンに限っては、純正インソールのままの方がおそらく快適でしょう。

  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 10/10
  • COURT FEEL - 8/10
  • FIT/LOCKDOWN - 9/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
B+ 85 / 100

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