Jordan Jumpman Team II(2) Performance Review

6月 14, 2016
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  • テストカラー:White/Black/Varsity Red(819175-101)
  • 主な機能:TPU Internal Heel Counter, Carbon Fiber Shank Plate, Phylon Midsole, Forefoot Zoom Air Unit, Heel Zoom Air Unit
  • 着用した主なプレイヤー:John Wall, Toni Kukoc, Brent Barry
  • 価格:¥-(国内)・$140(海外)

Introduction

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今回はジャンプマンチーム3作目のレビューです。

オリジナルは1999年に発売され、ジョーダン引退直後のブルズではトニー・クーコッチやブレント・バリーが着用していました。

デザインは完全に“Air Jordan XIII(13)”“Air Jordan XIV(14)”のフュージョンモデルです。

“Air Jordan 13.5”と呼ぶべきモデルかもしれません。

今回使用したのは2016年復刻モデルです。

前作“Jordan Jumpman Team I(1)” は少し癖のあるパフォーマンスでスコアも低めになりましたが、後継モデルである今作はどうでしょうか?

機能の細部を見ていきたいと思います。

TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

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アウトソールは中央部分がヘリンボーンパターン、エッジ部分がフラットになっています。

“Air Jordan XIII(13)”のパンサーパターンに良く似ています。

ラバーの硬さは平均レベルで、粘性は高め。

あまり音を立てずに止まるタイプのラバーです。


ソール形状は、ほぼフラットで、接地面積も広め。

ホコリにも比較的強く、たまに拭いてやればトラクションは維持されます。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

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ファイロン・ミッドソールの天井面に、フォアフットとヒールにズームエアを埋め込んだオーソドックスなセットアップ。

ファイロンの厚さは通常レベルで、かなり柔らかめ。

そのため足裏にしっかりしたズームエアの感触があります。


薄めのクッションながら、ファイロンもズームエアもフカフカと、かなり心地良い足当たりで、衝撃吸収性は高め。


フラットなアウトソールは、コートとの摩擦エネルギーを逃がさず、反発性にはプラス。
フォアの屈曲部分の剛性・復元性は、新品の状態ではなかなか強いと感じましたが、数回程着用するとファイロンに癖がついて剛性は平均レベルに落ち着きました。

個人的には反発が物足りないレベルですが、前作とは一転して癖が無く、バランスの良い、万人受けするクッショニングかと思います。

COURT FEEL - 10 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

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薄めのクッションも、フラットでバランスの良いアウトソールも接地感にはプラス。

土踏まずのシャンクプレートも接地感に干渉することなく、アーチサポート・捻れ防止の効果のみを発揮。

マイケル・ジョーダンが求めた“素足感覚”を体現したようなナチュラルな接地感。

文句なくパーフェクトです。

FIT/LOCKDOWN - 10 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

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ヒール周りだけでなく、アッパー全体にパディングが入っていて、足当たりも非常にナチュラル。

またタンは底面とラバーバンドで繋がっていて足甲をしっかりロック。

ヒールの成型も良く、抜け感なし。

ここまでは前作と同じです。


使われているレザーの質は格段に良くなり、履き心地はもちろん見た目にもかなりプレミアム感があります。

シューレースは丸紐からオーバル(楕円)に変更された事もフィット感にはプラス。

ライニングの生地も滑らかで、足当たりの良さに貢献しています。

フィット感も素晴らしく、パーフェクトです。


サイズに関しては、幅と高さは通常ですが、長めのつくり。

そのため、通常のナイキサイズからハーフサイズダウンで良いと思います。

足幅が広かったり、甲高のプレイヤーは要試着でしょう。

SUPPORT - 8 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

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クッションはソフトですが、シューズ自体は適度な剛性があり、大きくは変形しません。
アウトソールの安定感もしっかりしています。


ヒールカウンターは成型は良いですが、サイド部分は柔らかく、高さも低めです。

捻挫癖があるプレイヤーは足首周りの柔らかさが不安に感じるかもしれません。

逆にローカットに慣れているプレイヤーであれば、シューズ全体の安定感はしっかりしているので、この足首周りの自由度は逆に快適でしょう。

LATERAL TRANSITION - 10 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

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フラットなソールで接地タイミングはナチュラル。

重量も前作より大幅に軽量化されていて、素早く次のステップに移行できます。

シャンクプレートにより、シューズの変形も起きないため切り返しもスムーズ。

フォアフットの剛性も、左右方向へはほとんど影響しません。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

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前後方向への重心移動も非常にナチュラル。

個人的にはもう少しフォアフットに剛性が欲しいため、その分マイナスですが、かなりスムーズです。

BREATHABILITY - 6 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

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タンのメッシュ部分以外に通気できる箇所はないのは、前作と変わらず。

若干タンが薄くなっていますが、大きな違いは感じません。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

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シューズ全体に剛性があって、変形し難いつくりは前作同様、耐久性にはプラス。

レザーは上質なものが使われ、しっかりダブル・ステッチされています。

ズームエアを覆うファイロンは薄めで、柔らかいため前作よりはヘタリ易いかと。

それでも最近のバッシュで使われているファイロンの多くはこれくらい薄く、柔らかいため平均以上の耐久性は確保されているでしょう。

WEIGHT - 9 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

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約383g(27.5cm・片足)

※実際に計測した重量です。

Final Conclusion

369991前作“Jordan Jumpman Team I(1)”で違和感があったポイントはしっかり修正されています。

オリジナルの“Air Jordan XIII(13)”の軽量化バージョンと言えるパフォーマンスかと。

前作レビューでも少し言及しましたが、近年のXIII(13)のレトロは作りが安っぽく、特にミッドソールが極端に薄くなっています。

そのためシューズが変形し過ぎ、バスケの動きに対応できるだけの剛性が確保されていません。

自分も含め、レトロをバスケで履いてみてオリジナルとの違いにガッカリしたプレイヤーも多いと思います。

 

オリジナルの感覚を求めるなら、レトロよりも、このモデルの方がオリジナルのXIII(13)に近いパフォーマンスを体現しています。

最近のバッシュと比較しても、遜色ないでしょう。

ナイキジャパンからの発売がないのが非常に残念ですが、もし手に入る機会があればぜひ試して頂きたい1足です。

  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 10/10
  • FIT/LOCKDOWN - 10/10
  • SUPPORT - 8/10
  • LATERAL TRANSITION - 10/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 6/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 9/10
TOTAL SCORE
A- 87 / 100

PERFORMANCE RANKING

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