Nike Hyperdunk 2014 EP Performance Review
- テストカラー:Dark Magnet Grey/Hyper Turquoise(653650-030)
- 主な機能:Dynamic Flywire, Hyperfuse Construction, Targeted Lunarlon Cushioning, EVA Sockliner
- 着用した主なプレイヤー:Klay Thompson, Kyrie Irving, Dirk Nowitzki, Pau Gasol, Marc Gasol, Draymond Green, Al Horford, Bradley Beal
- 価格:¥17,064(国内)、$140(海外)
Introduction
※欧米ではEPバージョンの発売はないので$140はTBバージョンの価格です。
ナイキのバッシュのスタンダードラインとして定着して久しいハイパーダンク・シリーズ。
今回はEP(Engineered Performance)バージョンをテストしてみました。EPは日本人やアジア人向けに幅広のつくりの事を指します。前作ハイパーダンク2013ではJPN(Japan)と表記されてましたが、意味は同じです。
では機能の細部を見ていきたいと思います。
TRACTION - 8 / 10
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。
CUSHIONING - 8 / 10
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。
カカトのミッドソール部分にLUNARLONと書いてあるので、この張り出したミッドソールが全部ルナロンなのかと、手に取るまでは思ってましたが違ってました。
正しくはヒール周りやシャーシーなど外側部分はファイロン製。そのファイロンの枠とインソールに挟まれるようフルレングスでルナロンは配置されています。
ルナロンは正直薄く、あまり存在感なし。それ以上にファイロンの柔らかさが際立ちます。グニュッと沈むような感覚です。
同時期に購入したZoom Hyperposite 2のファイロンは頑健な岩のような感触でしたので、同じ素材とは思えないほど感触が違います。
またEVA素材のインソールもモチモチした触感で足あたりが心地よいです。
反発性に関しては物足りなく感じました。ファイロンの柔らかさのため、フォアフットの返り・復元性は弱めです。最初からしばらく履き込んだようなしなやかさ。購入当初から画像のように手で押しただけで簡単に屈曲します。
COURT FEEL - 10 / 10
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。
柔らかく沈むセットアップなのでコートを近くに感じます。
FIT/LOCKDOWN - 8 / 10
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。
SUPPORT - 9 / 10
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。
LATERAL TRANSITION - 8 / 10
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。
軽くて、柔らかいつくりは、スライドや細かいステップには向いていて、反発性を要求される急な切り返しやクロスオーバー時には若干弱いです。安定感はあるためぶれることはないですが、少し遅れるイメージです。
HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。
強くステップを踏むときは、やはり少し反応が遅れるイメージでした。
普通に走っているときはとてもスムーズです。
BREATHABILITY - 10 / 10
通気性能。 通気が良いほど高評価。
通気性は非常に良いです。
フューズアッパーのメッシュ部分が多く、またタンから繋がる裏地も薄く通気を妨げません。両くるぶし部分にも大きく通気窓があります。
ハイパーダンクは毎年夏のオリンピックに合わせて発売になるので、夏向き仕様なのかもですね。
DURABILITY - 9 / 10
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。
アッパーはメッシュパーツの面積が大きいですが、ベースの生地が厚く耐久性は問題ないかと。
ルナロンより柔らかいファイロンがヘタらないか心配でしたが、しばらく履いても感触に変化ありません。
WEIGHT - 9 / 10
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。
約368g(27.5cm・片足)
※実際に計測した重量です。
Final Conclusion
あらゆるポジションのプレイヤーを想定して設計されているハイパーダンク。
今回も弱点のない、バッシュ選びに迷ったらハイパーダンクと言えるバランスの良い出来かと。
感じる変化としては年々アグレッシブさよりサポート性を重視する傾向になって、ベテランやビッグマン用のシューズになって来ている印象です。NBAでもガソル兄弟やノヴィツキー、ドレイモンド・グリーンなどに好まれているのが分かる気がします。
サイズに関しては、上記のとおりEPは幅広なので通常のナイキサイズに慣れている方は要試着です。逆に幅広の足型にはフィットすると思います。
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TRACTION - 8/10
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CUSHIONING - 8/10
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COURT FEEL - 10/10
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FIT/LOCKDOWN - 8/10
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SUPPORT - 9/10
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LATERAL TRANSITION - 8/10
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HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
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BREATHABILITY - 10/10
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DURABILITY - 9/10
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WEIGHT - 9/10