Nike PG 4 (PG4) EP Performance Review

3月 16, 2022
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  • テストカラー:Gatorade(CD5086-500)
  • 主な機能:Full-length Air Strobel,Full-length Inner Bootie,TPU Shank Plate,TPU Internal Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Paul George,Miles Bridges,Avery Bradley,Matisse Thybulle,Tyrese Haliburton,Brandon Clarke,De'Anthony Melton,Cameron Johnson,Julius Randle,OG Anunoby,Bam Adebayo
  • 価格:¥14,300・$120

Introduction

今回はPaul George(ポール・ジョージ)の4thシグネチャー"Nike PG 4(ナイキ ピージー4) EP"のパフォーマンスレビューです。

発売当時に買って履いて、レビューもほぼ書き上げていたモデル。

最近不意に書く気になり完成させたところ、これがちょうど「レビュー200足目」に当たる様です。

※パフォーマンスレビューのみの計算でトライオンレビューは除いてます。

さて肝心の今作の機能はどうなりますか、細部を見ていきたいと思います。

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TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

吸盤の様なサークルが並ぶパターンのアウトソール。

今作はEPラストなので、ラバーの素材は耐摩耗性の高い「XDR」が使われています。

XDRの粘性(変形のしやすさ)は通常レベルで、粘着性は低め。

スキール音は適度に鳴るタイプのラバーです。

パターンはそこまで深くありませんが、ソール面積は広くホコリにも比較的強い仕様。

片足のフォアに全体重を乗せたステップではクッションのソフトさからアウトソールまでエネルギー伝達が上手く行かない感覚が。

ズズ…ッとズレるような滑り方で、幸い滑り幅は大きくありません。

これは通常エアやズームエア、ノーマルストロベルやエアストロベルに関係なく、ケージされていないフルレングスのエアクッションではよくある事。

今作はそれにプラスしてアウトソールにフレックス・グルーヴ(溝)があることで、フォアに乗った時の接地面積が限定されます。

事前に予測も出来ていたのですぐに慣れましたが、ケージされていないフルレングスエア(※フルレングスズームでも同様です)が初めての方は少しご注意を。

CUSHIONING - 3 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

「フルレングス・エアストロベル」「ファイロン・キャリアー」で構成されたクッションセットアップ。

※ストロベルに関してはこちらのレビューを参考にしてください。

今作のストロベルはKDシリーズなどに使われているズームエアと異なり、「通常エア」がフルレングスで使われています。

ノーマルエアはズームエアに比べて厚みがあり、どちらかと言うと反発より吸収寄りのクッションです。

とは言え最近のズームエアは薄過ぎて、反発がほぼ無いものが多いので、メインの違いは「厚さ」だと考えて良いかと。

さて今作の話に戻りまして、エアストロベルの上に直にインソールが載っている訳ですが、このインソールは厚く、そして沈みが大きい素材でできています。

エアの厚さとインソールの厚さで履く前のクッションはかなり厚底。

足入れしてみると体重でかなり沈むのでプレー中はそこまで厚さは気になりません。

問題は自分の足のアーチだと母指球・小指球・踵が沈み、足指だけが浮いた状態になってしまう事。

正直この足のクッションに沈ませた状態でもプレーは出来ます。

ソールの屈曲剛性は悪くなく、普通にクオリティの高いプレーが出来たくらいです…が、終わった後に地獄を見ました。

対人でフルに1時間、本気でプレーした後バッシュを脱ぐと「歩けなくなっていました。」

大袈裟でなく両足の足のアーチが死んでいて、体重を掛けるだけでアキレス腱に激痛が走る状態に。

その後、まともに歩けるようになるまで20分以上掛かりました。。

個人的に最悪のクッションですが、今作を履いてプレーが出来ている人もたくさんいます。

周りの意見を聞いていても、快適と感じるか、最悪と感じるか真っ二つに分かれる印象で、そこを考慮してスコアを付けました。

とりあえずノーマルアーチの方はこのクッションは避ける方が賢明です。

ローアーチ(偏平足)やハイアーチの方は合う可能性が高いでしょう。

スーパーフィートのグリーン"Nike Zoom BB NXT"のリアクトインソールに替えても特に改善はされず、むしろ沈みが強くなったため交換自体オススメしません。

※インソール交換はスコアに含めていません。

 

COURT FEEL - 6 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

プレー中はクッションを沈ませたままプレーするのでコートとの距離は近くも遠くもなくな印象。

プレー後に歩けなくなることを考慮しなければ接地感は優秀です。

FIT/LOCKDOWN - 6 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

「フルレングス・ブーティー」をメッシュの「ジッパーシュラウド」が包む構造。

シュラウド以外はワンピース・アッパーとも言える構造です。

履き口は広めで足入れはスムーズ。

パディングも適量で、ライニングの素材も心地良い。

タンも厚めで高さを埋めてくれているのは嬉しい仕様。

今作はEPラストなので幅は広いものの、この高さが埋まることでEP感が薄まっています。

シューレースは一般的なオーバル型で、一度結べば緩むことはありませんでした。

ジッパーシュラウドは、アッパーに対してけっこうギリギリな成型。

結んだシューレースをジッパー内にしまってピッチリで、高さを埋めるのにも一役買っています。

クッションとは真逆で、アッパーは優秀なレベルにまとまっています。

※※※サイズ選びに関して※※※

普段のグローバルラストのマイサイズからハーフサイズ(0.5cm)アップの"28.0cm"を購入しました。

前述のとおり幅は広いものの、長さと幅はジャスト。これで正解でした。

甲高なプレイヤーはフルサイズ(1.0cm)アップも検討して良いかと。

SUPPORT - 2 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

全力でのプレーは一度なら可能でした。

二度目は試す気になりません。

ソールの安定性はあり、捻れ剛性もあるので、クッションが快適に感じるならサポート性も快適に感じるでしょう。

LATERAL TRANSITION - 8 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

※トランジションに関しては全力でプレーできた時の感覚で評価します。

左右方向の動きではトラクションは良く、ソールの捻れ剛性の強さが次のステップにしっかり繋げてくれる感覚がありました。

クッションがソフトなので高速ではありませんが、大きく遅れるほどではなく、基本快適でした。

HEEL-TOE TRANSITION - 8 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

※トランジションに関しては全力でプレーできた時の感覚で評価します。

前後方向も左右方向と同様に基本快適、スムーズでした。

BREATHABILITY - 7 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

タンがメインの通気口で、それ以外のメッシュも多少通気する素材です。

ですがその上にシュラウドがあるためトータルの通気性は平均レベルかと。

DURABILITY - 8 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

シャンクがしっかり入っていて、ソールが大きく変形しないため、エアストロベルにダメージが行くことは少なそうな印象でした。

メッシュのつま先には補強はありませんが、アウトソール/ミッドソールの形状からこちらも耐久性は問題なさそうに感じました。

WEIGHT - 10 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

399g(片足・28.0cm)

Final Conclusion

だいぶ低めのスコアになりましたが、体感はもっと低いです。

バッシュとしての機能が低いと言うより、そもそも「ノーマルアーチのプレイヤーは履くべきでない仕様」かと。

フォア寄りで履いたり、ソックスを足したり減らしたり、色々やりましたがどれも効果ありませんでした。

また普段履きとしても何度かトライするも、疲労感が増すだけでこちらもアウト。

今作のように直乗りのクッションの場合は、沈み幅が多い分だけ通常エアの方がズームエアより劣りますね。

かと言ってズームエア・ストロベルのモデルを敢えて履きたいとは思いませんが…。

※ノーマルストロベルのバッシュで、密度あるミッドソールが使われているバッシュならズームエアと通常エアの差はあまりないと考えていますが。

ローアーチ(偏平足)やハイアーチのプレイヤーの場合は自分がマイナスに感じた部分を無視できる可能性が高いので検討の価値あるバッシュです。

さすがにナイキ公式サイトでは完売していますが、楽天では定価の半額以下でまだ購入可能です。

アマゾンではそれよりやや高くなりますが、残っているサイズやカラーが異なるので気になる方は検索してみては。

繰り返しになりますが合わない人には本当に合わないバッシュなので深追い禁物。気を付けて下さい。

次作"Nike PG 5 EP"のトライオン・レビューも書きましたので、比較検討の材料に是非活用を。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m

⇒ナイキ公式で購入

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(via nike.com)

  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 3/10
  • COURT FEEL - 6/10
  • FIT/LOCKDOWN - 6/10
  • SUPPORT - 2/10
  • LATERAL TRANSITION - 8/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 8/10
  • BREATHABILITY - 7/10
  • DURABILITY - 8/10
  • WEIGHT - 10/10
TOTAL SCORE
C+ 67 / 100

PERFORMANCE RANKING

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