Peak DH(Dwight Howard) 1 Low Performance Review

7月 4, 2018
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  • テストカラー:Mr.Clutch(E63063A)
  • 主な機能:Peak Surface, Tenacity Unit-c(Carbon) Foothold System, Visible PEAK CUSHION-3 tech, TPU Internal Heel Counter, TPU External Heel Counter
  • 着用した主なプレイヤー:Dwight Howard
  • 価格:¥-(国内)・$100(海外)

Introduction

今回はPeak(ピーク)の"DH 1 Low"のパフォーマンス・レビューです。

ドワイト・ハワードは数年前にアディダスからピークへ移籍。

移籍後の1stシグネチャーのローカットが今作になります。

※ちなみに2018年現在では"DH 3"までシリーズは続いています。

完全にデザインとカラーリングで選んだバッシュですが、パフォーマンスはどうなりますか。

早速細部を見ていきたいと思います。

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TRACTION - 9 / 10

【Traction (トラクション) 】
コートをグリップする性能。 良くグリップするほど高評価。

全面が「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。

ソリッドラバーは平均的な硬さ。

新品の状態ではイマイチだった粘性も、数回の使用で馴染んで来て、なかなかの粘性に。

スキール音はほとんど鳴らず、静かに、そしてアグレッシブにグリップしてくれるタイプのラバーです。

ホコリは吸着しやすいですが、一度拭けばコート2往復くらいは保ちます。

パターンは前後方向に走っていても、左右方向のステップも感覚はほぼ変わらず。

トータルではかなり優秀な部類に入るかと。

CUSHIONING - 8 / 10

【Cushioning (クッショニング)】
「衝撃吸収性能」/「反発性能」。 両性能を合わせて総合的に評価。

今作のクッションには"Visible Peak CUSHION-3(ビジブル・ピーク・クッション・スリー)"と呼ばれるシステムが採用されています。

説明には「ミッドソールとアウトソールに3種類の異なる素材を使用」とあるので、ANTAの"KTシリーズ"や"RR5"などと同様の「デュアル・デンシティ」でしょう。

ミッドソールを触ってみても、ホワイト部分はソフトで、グレー部分はブニブニと弾力ある質感です。

インソールは初めて見る素材で「ゲル」「スライム」の様なプヨプヨした感触。

そのフォア部分には「ラバー層」が追加されているのか、コシのある乗り心地です。


クッション全体にはそこまで厚さはなく、ほとんど沈む感覚はありません。

個人的には不満はありませんでしたが、吸収性は良くて平均レベルと言ったところ。


中足部には"Tenacity Unit-c(Carbon) Foothold System(テナシティ・ユニットC・フットベッド・システム)"と呼ばれる機能が搭載され、説明には「大きなカーボン・プレートが安定性を確保」とあります。

素材がカーボンかどうかは不明ですが(表面はTPUっぽい質感です)、間違いなくシャンクは巨大。

ソール全体の剛性も、屈曲からの復元もかなり強力で、反発性ははかなり快適。

ジャンプもファーストステップも加速してくれる感覚があり、未だに優れた身体能力を誇るドワイト・ハワードモデルらしいクッションと言えるかと。

COURT FEEL - 9 / 10

【Court Feel (コート・フィール)】
コートに対する接地感覚。 コートを近く感じれるほど高評価。

クッションはそこまで厚みがなく、浮き沈みもしないためコートをかなりダイレクトに感じます。

ソール形状もフラットで、変形しない事もプラス材料。

急な切り返しでも接地感が薄まる事はありませんでした。

ホコリを吸着しやすいトラクションが少し気になったのでマイナスしましたが、パーフェクトに近い感覚です。

FIT/LOCKDOWN - 7 / 10

【Fit/Lockdown (フィット/ロックダウン)】
足に対するフィット性能。 足と一体感があるバッシュほど高評価。

"Peak Surface(ピーク・サーフィス)"と呼ばれるアッパー・セットアップ。

説明には「ワンピース構造」とありますが、実際は「フォアフット・インナーブーツ」「メッシュ素材のアッパー」が包んでいます。

メッシュ部分は"UA Clutchfit Drive 2 TB"のクラッチフィットを挟んだアッパーに似ています。

このメッシュもライニングの素材も、心地良い足当たり。

それでもスコアを下げざるを得なかったのは「ヒールカウンターの成型」が原因。

やたらと広い成型で、新品の状態ではシューレースをガッチリ締めても、若干抜け感がありました。

履き込むうちに多少改善されましたが、それでも少し緩い感じが残ります。


幸いフォアはスナッグにフィットしてくれるので、フォア中心にステップする自分としてはプレーへの影響は少なめ。

ヒールを多用するプレイヤーは違和感が大きくなるかと思います。


またこの広い成型によりバッシュ同士が擦れ、ルックスにも影響して来ます。

アッパーの擦れ痕はクリーナーで落ちますが、ミッドソール部分は落ちません。。。

普段からバッシュ同士が擦れないよう意識しているだけに、これは減点せざるを得ませんでした。

なのでルックスを抜きにすれば、実際のパフォーマンスは平均以上

フォア重心で動くプレイヤーにとってはむしろ優秀なレベルに感じるかもしれません。


※サイズ選びに関して※

今回購入したのはUS9.5(27.5cm)ですが、かなり小さめの作り

新品の状態では小さくて足が痛みましたが、何回か使用すると馴染んで来て痛みは減少。

少し窮屈ですが、ギリギリ履けるレベルです。

なのでナイキのグローバルラストからハーフサイズアップは必須

まさかまさか先に履いた同ブランドPeakの"Streetball Master"とは真逆のサイズ感…。

この辺は統一して欲しいと切に願います。。。

SUPPORT - 7 / 10

【Support (サポート) 】
怪我を防止するサポート性能。 安定感があり、左右のブレ・捻れがないほど高評価。

シューズの安定性は素晴らしく、大きく変形することもありません。

ただやはりヒールカウンターの成型が緩いので、足首に不安のあるプレイヤーやヒール重心のプレイヤーには向かない仕様かなと。

前向きに捉えればサポーターを付けやすい形状なのかもしれませんが…。

LATERAL TRANSITION - 9 / 10

【Lateral Transition (ラテラル・トランジション) 】
左右方向への動きのスムーズさ。 スライドやクロスオーバー時など横方向へ動きやすいほど高評価。

重心移動には不思議なくらいヒールカウンターの緩さは影響しません

クッションの反応は素晴らしく、トラクションも強力。

スムーズ且つアグレッシブに動けます。

HEEL-TOE TRANSITION - 9 / 10

【Heel-toe Transition (ヒール/トゥー・トランジション) 】
縦方向への動きのスムーズさ。 通常のランニング、カットイン時など前方向へ動きやすいほど高評価。

こちらも左右方向と同じ感覚。

カウンターの影響は感じず、むしろ加速感あるトランジション。

ヒール重心だと違和感を覚えるかもしれないので減点しましたが、個人的にはパーフェクト

BREATHABILITY - 8 / 10

【Breathability (ブレイザビリティ) 】
通気性能。 通気が良いほど高評価。

やはりタンがメインの通気箇所。

アッパーのメッシュは"UA Clutchfit Drive 2 TB"と似ていますが、通気性は今作の方が上。

ヒールカウンターの成型が緩く、ローカットである事も通気性にはプラス材料。

トータルでは優秀な部類に入るかと。

DURABILITY - 10 / 10

【Durability (デュラビリティ) 】
耐久性能。 耐久性が良いほど高評価。

時間が経たないと正確な評価が難しい項目ですが、今作に関しては「高い」と言い切って良いかなと現時点で感じています。

ヒールカウンター以外にアッパーに弱点は見当たらず、ソール周りは最近のバッシュでは見られないほどの頑強なつくり。

そこまで厚くない割りに、ソール周りの重量感がハンパでありません

おそらくシャンクプレートがかなり巨大なのだと思われます。

今までに数年単位でパフォーマンスが落ちないバッシュは、かなり少ない数ですが存在しました。

今作を履いている時、そういったモデルと似た安心感があります。

アッパーにも弱点は見当たらず、長きに渡って活躍してくれそうです。

WEIGHT - 7 / 10

【Weight (ウェイト) 】
バッシュの片足の重さ。 軽いほど高評価。

462g(27.5cm・片足)

ローカットにしては重め、ではなく明らかに重いです。

重量の大半はソール周りが占めます。

この重さがしっかり反発性に変換されるのでプレーしていてストレスは感じず。

寧ろ快適でした。

Final Conclusion

デザインから選んだ今作ですが、完全に「当たり」

中国ブランドの中では"ANTA KT 1"以来の掘り出し物です。

注文ボタンを押した自分を褒めたいと思います。


動画は、ほぼアップ無しでリングジャンプしてみましたが、ダンクまでもう少しでした。

試合でも十二分に活躍してくれそうです。


こうなると後継モデルの"DH2"と"DH3"も履いてみたい欲が沸々と。。。

いつもの事ながら予定は未定ですが、今年中には買ってレビューする腹積もりでいます。


《その他の中国ブランドのPerformance Reviewはこちら》

⇒"Peak Streetball Master Louis(Lou) Williams"

⇒"ANTA KT 1(KT1)"

⇒"ANTA KT 2(KT2)"

⇒"ANTA KT 3(KT3)"

⇒"361° Jimmer Fredette Shadow Blade"


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  • TRACTION - 9/10
  • CUSHIONING - 8/10
  • COURT FEEL - 9/10
  • FIT/LOCKDOWN - 7/10
  • SUPPORT - 7/10
  • LATERAL TRANSITION - 9/10
  • HEEL-TOE TRANSITION - 9/10
  • BREATHABILITY - 8/10
  • DURABILITY - 10/10
  • WEIGHT - 7/10
TOTAL SCORE
B+ 83 / 100

PERFORMANCE RANKING

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