Asics Unpre Ars Low 2 Try-on Review
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「Blue Expanse/Birch」。
型番は“1063A083.400”。
幅/ラストは「STANDARD」。
今作はメンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を締結し、日本史上4人目のNBAプレイヤーとなった河村勇輝選手着用モデル。
アシックスのバッシュとしては90年代後半以来、実に約25年ぶりにNBAのコートに戻ってきたかたちになります。
元々凄まじい人気を誇る河村選手のNBAデビューを飾ったモデルと言うことで、ニュースサイトによると今作は「通常の3倍の速さで売れる」とのこと。
バッシュの歴史においてもマイルストーン的バッシュなので、本来なら即購入してフルレビューするところ。
ですがアシックスは自分の足型に合わない問題が往々にしてあるため、慎重を期して試着レビューから様子見させてください。。
今作のハイカットであるアンプレアルス 2は既に試着レビューしており、今回はこちらと比較しながら細部を見て行きたいと思います。
⇒Asics Unpre Ars 2 Try-on Review
大半が波状の「ミルククレート・パターン」のアウトソール。
中足部のエッジのみグリッドが少なく、ラバーが面で接地するパターンとなっています。
ラバーの素材は全面がネイビーとダークネイビーの「ソリッドラバー」。
硬さ、粘着性ともに平均レベル。
つま先の反り返った形状は初代アンプレアルス・ローより大人なしめでフラットに近くなっています。
ここまではすべてハイカットと変わりありません。
異なるのはクッションが薄いのかややコートに近く、ソールの屈曲剛性もややソフトなこと。
個人的にはもっと変形しない、ダイレクトな踏み心地のソールが扱いやすいと感じるのでハイカットの方が好みです。
反対にしなやかなアウトソールが好みの方にとっては今作の方がハマる仕様かと。
おそらく「FLYTEFOAM Propel(フライトフォーム・プロペル)」単体のクッションセットアップ。
乗ってみると、前後のクッションバランスはわずかに後傾で、ここまではハイカットと同様。
違いはX型グリッド(溝)の主張がハイカットよりも強いこと。
結果、屈曲剛性がマイルドで、フォアに荷重した際に母指球側への沈み誘導が強くなっています。
またフォアの沈み幅が大きく、そこからの復元はややゆっくりです。
サイドウォールの効果で左右方向ではクイックに動けそうですが、前後方向のトランジションはそれなり。
バスケはフォアを押してプレーすることがほとんどだと思うので、トータルしても反発よりも吸収、加速よりも安定に重きを置いたパフォーマンスかなと。
ハイカットもフォアの別の部分が沈む仕様でしたが、踏み固めた際の質感はハイカットの方がよりコートをよりダイレクトに捉えられる感覚があり、個人的にはそちらを選びます。
(images via asics.com)
フィット面では「独立タン」を「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。
アッパー素材は「メッシュ」と「シンセティックレザー」がメイン。
履き口は大きく開き、足入れは簡単。
ヒールとタンのパディングは適当で、カカトの収まりは良好。
トーボックスは幅が広く、高さにはかなり余裕がある成型。
足甲部分はやや低めで、ここだけが引っ掛かるようなフィット。
典型的なアシックスのラストが更に強調された仕様で、自分の足だと中足部から先に空間が余りまくります。
正直、ソックスやインソールで調整できる範囲を超えており、購入は見送り案件。。。
足甲が低く、足指にボリュームのある足型の方は快適かと思われます。
サイズに関してはナイキのグローバルのマイサイズである27.5cmからハーフサイズ(0.5cm)ダウンで長さはほぼジャスト。
前述のとおり、幅やトーボックスの高さは埋まらないため、普段ナイキなど海外のラストに慣れている方は試着必須です。
※クッションがソフトに感じる原因はシューズ内の高さを埋められない事も一因として考えられるので、ここの足型が合う方はクッションも体感良くなる可能性があります。
個人的にはフィットの面でもハイカットに軍配が上がりました。
今作をまとめますと「アシックスラスト強化版」。
ビックリするくらい足型に合わず、一応最後まで書きましたが、正直レビュー以前の問題な気がするモデルでした。
そんな自分がこれ以上語るのはあまり価値が無いと思いますので、短いですが締めます。
気になる方は兎にも角にもまず試着を。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。