asics Nova Surge 3 Try-on Review

今回は“Asics Nova Surge 3 (アシックス ノヴァ・サージ 3)”の「トライ・オン」、試着段階でのレビューです。
※自分用のメモも兼ねている投稿なので、いつものパフォーマンスレビュー以上に参考程度に考えて頂ければと思います。
試着カラーは「Black/Ice Mint」。
型番は“1061A048.001”。
今作はノヴァサージシリーズの三作目。
レビューリクエストを多数頂いていたモデルで、何やらクッションが物凄いとのこと。
どう物凄いのか、早速細部を見て行きたいと思います。
⇒Asics Nova Surge Try-on Review
⇒Asics Nova Surge 2 Try-on Review
全面が波打った「ヘリンボーン・パターン」のアウトソール。
ラバー素材は黒い「ソリッドラバー」。
平均的な硬さで粘着性はやや高めの質感で、ホコリの吸着はやや多そうです。
つま先の反り上がったソール形状が気になる事が多いアシックスバッシュですが、今作はあまり問題にならなそう。
基本優秀なトラクションかと思われますが、件のクッションが分厚く、ソールに体重がしっかり乗るまでの時間に影響を与えそうな予感がします。
「FF BLAST PLUS (フライトフォーム・ブラスト・プラス)・ミッドソール」単体のシンプルなクッションセットアップ。
反発と吸収の両方が高い質感で、今までのアシックスのフォームとは一線を画すイメージ。
足入れしてみると「とにかく分厚い」。
フォアが厚くヒールがやや薄い弱後傾のクッションバランスですが、そのヒールですら通常のバッシュより全然厚い。
体重を掛けてみると沈み幅がそれなりにありつつ反発速度も速いポヨンポヨンと弾む感覚で、触れた時とほぼ同じ。
その場のジャンプや前方へのステップではかなりの推進力・反発力を得られるでしょう。
アウトソールに極端な「グリッド」が入っておらず、「サイドウォール」のソール屈曲への干渉が無いのも嬉しいポイント。
アンプレアルスなどでは上記二点が大幅なスコアダウンの主な原因だったため、今作では明確な進化が感じられます。
⇒Asics Unpre Ars Low Performance Review
前後方向とジャンプにおいて有利なその特性は、同時に左右方向においては不安定性やブレを産む可能性が高いです。
実際に店頭での試着程度のステップでもその兆候があったのでクロスオーバーや切り返しの多いプレースタイルの方はアジャストに苦戦するかもしれません。
サポート性にも関わってくる部分なので捻挫癖のある方は要注意です。

via asics.com
フィット面では「独立タン」を「アッパー」が包むクラシックなセットアップ。
アッパーの素材は「メッシュ」と「シンセティック・レザー」がメイン。
履き口は大きく開き、足入れは非常に簡単。
パディングは適量でヒール周りの掴みは良好。
長さはマイサイズでジャスト。
トーボックスの高さには余裕があり、また幅も若干余ります。
一般的なアシックスのラストですが、ノヴァサージ・ローで存在した中足部から内くるぶしの隙間や高部分の極端な低さが今作では見られません。
これはグローバルラストが合う方にとっては嬉しいポイントでしょう。
⇒Asics Nova Surge Low Try-on Review
今作をまとめますと「ボード入れたらモンスターかも」。
正直そのまま履くとバッシュと言うより、高速ランニングシューズでバスケしてる感じになりそうです。
但し、もし万一スジオカボードでクッションがまとまり、左右方向でもキレが出せる様になったらアシックス史上最強モンスターが誕生するかもしれません。
またこう言った高速ランニングシューズ系のフォームは反発がある分、ヘタりやすい性質があるのも事実。
そのため今作も使用に連れて履き心地が大きく変わる可能性があります。
変わる方向としては、ヘタってただ履き心地が悪くなるかもしれませんし、適度に圧縮されて案外扱いやすくなるかもしれません。
「かもしれない」だらけで申し訳ありませんが、それだけ変数の大きいバッシュに感じたという事が伝われば幸いです。
個人的にはクッション特性以前にラストが足型に合わなそうなので、同じ高速ランニングシューズ系クッションのバッシュならZoomX搭載のナイキを履くと思います。
現在エアジョーダン39の好みのカラーが出るの待ちですが、その気配が無くGTカット 3をセールで拾って試そうか心が揺れています。
ともあれノヴァサージ 3が面白いバッシュである事は間違いありません。
試着でも購入でも方法はなんであれ、その履き心地を体感することをオススメします。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。